Podcast Episode 137
Episode Transcript
スミス: こんにちは!ハッカーボイスのお時間です。今日は2025年7月24日です。ハッカーニュースの注目トピックを、わかりやすく、面白く紹介します。今日の話題はこちらです。 スミス: 一つ目のニュースは「ロープを使った高精度な犬型ロボット CARA」。二つ目のニュースは「肉の調理に関する大きなルールが誤りであることが判明」。三つ目のニュースは「ニール・アームストロングが月面岩石のために書いた税関申告書 (2016年)」。四つ目のニュースは「これまでにない Protobuf の解析」。五つ目のニュースは「天文学者によって明らかにされた、小さな恒星の周りの多様な岩石惑星群」です。 スミス: あなたは、ロボット工学に興味がありますか?それとも、美味しい料理の秘密を知りたいですか?あるいは、宇宙の神秘に心を惹かれますか?今日のハッカーボイスは、あなたの知的好奇心を刺激する情報満載でお届けします。それでは、早速最初のニュースから見ていきましょう! スミス: 最初のニュースです。「CARA , ロープを使った高精度な犬型ロボット」 スミス: この記事は、AAEDMUSAという個人が開発した、ロープ駆動の犬型ロボット「CARA」に関するものです。CARAは、従来のギアやプーリーの代わりに、ロープとキャプスタン駆動という仕組みを使って関節を動かします。キャプスタン駆動は、バックラッシュ(遊び)がゼロで、高いトルク伝達率、低い慣性、低コスト、静音性などの利点があり、ロボット工学に理想的な速度低減機構とのことです。記事では、CARAの脚のデザインやロボット全体の設計、プログラミングについても詳しく解説されています。作者は、将来的にCARAに車輪をつけたり、様々なアタッチメントを取り付けたりすることも検討しているそうです。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは、作者のキャプスタン駆動に関するビデオを絶賛し、その高い速度、トルク、コンプライアンス、そしてバックラッシュのなさを評価しています。また別のユーザーは、作者のエンジニアリングスキルとプレゼンテーション能力を高く評価し、すぐに雇うべきだとコメントしています。一方で、なぜ正確なギア比を追求するのか疑問を呈するユーザーもいます。より多くのゼロを持つことが、より高い精度に繋がるとは限らないという意見です。 スミス: 次のニュースです。「Major rule about cooking meat turns out to be wrong(肉の調理に関する大きなルールが誤りであることが判明)」 スミス: 「お肉は焼いた後、休ませると美味しくなる」とよく言われますよね。しかし、この常識を覆すかもしれない記事が話題になっています。アメリカの料理科学サイト「Serious Eats」が、肉を休ませることに関する実験結果を公開しました。従来の説では、肉を休ませることで肉汁が繊維に戻り、ジューシーになるとされていました。しかし、実験の結果、肉を休ませる主な理由は、肉汁を保つことではなく、調理後の余熱による火の通り過ぎを防ぐことにあるという結論に至りました。つまり、肉を休ませることは、温度管理のテクニックとして捉えるべきということです。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは、これは科学と工学の相互作用の縮図だと述べています。肉を休ませるというルールは、元々経験的に発見されたものでしたが、その理論的根拠が科学的に検証された結果、改善されたというわけです。また別のユーザーは、Sous Vide(真空調理)という調理法では休ませる時間がないにもかかわらず、常に完璧な仕上がりになることを指摘しています。真空調理とは、食材を真空パックに入れて低温でじっくり加熱する調理法のことです。 スミス: 次のニュースです。「Neil Armstrong's customs form for moon rocks (2016)(ニール・アームストロングが月面岩石のために書いた税関申告書 (2016年))」 スミス: この記事は、アポロ11号の乗組員が月面から帰還した際に記入した税関申告書のコピーを紹介しています。出発地は「Moon(月)」、到着地は「Honolulu, Hawaii, U.S.A.(ホノルル、ハワイ、アメリカ合衆国)」と記載されています。申告品目には「moon rock and moon dust samples(月の岩石と月の塵のサンプル)」と書かれています。また、健康に関する申告の欄には、「Any other condition on board which may lead to the spread of disease(病気の蔓延につながる可能性のあるその他の症状)」という質問に対し、「To be determined(未定)」と回答しています。ユーモアに溢れた内容に、思わずクスッとしてしまいますね。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは、こういった手続きは主に宣伝目的のパフォーマンスだったと指摘しています。アポロ計画の宇宙飛行士帰還後の検疫も、実際には見せかけのものが大きかったようです。また別のユーザーは、アポロ計画の宇宙飛行士たちが生命保険に入れなかったため、ミッション前にサイン済みの郵便カバーを大量に用意し、万が一の事態に備えたというエピソードを紹介しています。 スミス: 次のニュースです。「Parsing Protobuf like never before(これまでにない Protobuf の解析)」 スミス: この記事は、高性能なProtobuf(プロトコルバッファ)解析ライブラリ「hyperpb」に関する技術的な解説です。Protocol Buffers (Protobuf)とは、構造化されたデータを効率的にシリアライズするためのGoogleの開発した仕組みです。 hyperpbは、Go言語で書かれており、既存のProtobufパーサーよりも高速に動作するように設計されています。記事では、hyperpbの内部構造や最適化手法について詳しく説明されています。例えば、ゼロコピー文字列、リピートプリロード、マップ最適化、アリーナ再利用など、様々な工夫が凝らされているようです。また、Go言語のコンパイラのバグを回避するための苦労話も語られています。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは、この記事がGo言語の内部構造が高速なインタープリターを書くのを難しくしている点を詳細に示している点を評価しています。また別のユーザーは、UPBという別のProtobufパーサーと比較して、hyperpbがどのように優位性を持っているのかについて議論しています。 スミス: 最後のニュースです。「A diverse cast of rocky worlds around a small star revealed by astronomers(天文学者によって明らかにされた、小さな恒星の周りの多様な岩石惑星群)」 スミス: モントリオール大学の研究チームが、地球から35光年離れた場所にある赤色矮星L 98-59の周りを回る惑星系を詳細に研究し、5番目の惑星の存在を確認しました。この惑星L 98-59 fは、ハビタブルゾーン(液体の水が存在しうる領域)に位置している可能性があります。この惑星系には、地球の84%のサイズしかない珍しいサブアース(地球より小さい岩石惑星)や、火山活動が活発な惑星、水の豊富な惑星など、多様な惑星が存在しているとのことです。今後のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測が期待されています。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは、この記事に関連する論文へのリンクを共有しています。また別のユーザーは、この研究がカナダ政府機関、NASA、ヨーロッパ南天天文台からの資金提供を受けていることを指摘しています。さらに、この惑星にマット・デイモンを派遣するべきかどうかというジョークも飛び出しています。 スミス: さて、本日のハッカーボイスでは、ロープ駆動ロボット、お肉の科学、月旅行の税関申告、高速Protobuf解析、そして系外惑星という、バラエティ豊かなニュースをお届けしました。いかがでしたでしょうか? スミス: ハッカーニュースには、まだまだ面白い記事がたくさんあります。次回はどんな話題が登場するのか、どうぞお楽しみに!ではまた次回。2025年7月24日のハッカーボイスでした。
