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BGM: 再会の誓い, J4U - Liquid Bed 11PM by BGMer

Podcast Episode 203


Episode Transcript

スミス: こんにちは!ハッカーボイスのお時間です。今日は2025年09月29日です。ハッカーニュースの注目トピックを、わかりやすく、面白く紹介します。今日の話題はこちらです。 スミス: 一つ目のニュースは「Privacy Badger is a free browser extension made by EFF to stop spying」。二つ目のニュースは「When I say ")alphabetical order") I mean ")alphabetical order")」。三つ目のニュースは「The AI coding trap」。四つ目のニュースは「Scm2wasm: A Scheme to WASM compiler in 600 lines of C, making use of WASM GC」。そして五つ目のニュースは「The Weird Concept of Branchless Programming」です。 スミス: 今日のニュースは、私たちの働き方やオンラインでのプライバシー、そしてプログラミングの奥深さにまで迫るものばかりです。あなたは、オンラインで追跡されていると感じたことはありませんか?AIは本当に私たちのコーディングを楽にしてくれるのでしょうか?それでは、一つずつ見ていきましょう。 スミス: 最初のニュースです。「Privacy Badger is a free browser extension made by EFF to stop spying」 スミス: これは、Electronic Frontier Foundation(EFF)が開発した、オンラインでの追跡を防ぐためのブラウザ拡張機能Privacy Badgerに関する記事です。Privacy Badgerは、広告主や第三者のトラッカーがあなたのオンライン行動を密かに追跡するのを防ぎます。もし、許可なく複数のウェブサイトで追跡されている広告主がいる場合、Privacy Badgerは自動的にその広告主がコンテンツを読み込むのをブロックします。 スミス: 第三者トラッカーとは、あなたが訪問したウェブページの一部が、訪問を求めたものとは異なるドメインやサーバーから提供されるものです。現代のウェブでは、埋め込まれた画像やコードが、クッキーなどの方法であなたの閲覧習慣を追跡することがよくあります。Privacy Badgerは、Do Not Track(DNT)およびGlobal Privacy Control(GPC)信号を送信することで、データ共有と販売をオプトアウトする機能も備えています。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: あるユーザーは、Privacy Badgerが「追跡している場合にのみ広告をブロックする」点に言及し、これは「広告主に優れたプライバシー慣行を採用するインセンティブを与える」ことになると述べています。また、別のユーザーは、FirefoxでuBlock Originを使用している場合、Privacy Badgerは冗長かもしれないと指摘していますが、両方を併用することでより効果が得られるという意見もあります。Privacy Badgerは検索エンジンのリンクを書き換える機能もあるようです。 スミス: 次のニュースです。「When I say ")alphabetical order") I mean ")alphabetical order")」 スミス: このブログ記事では、著者が父親とのハイキングで撮影した写真を共有フォルダに入れた際、ファイルがアルファベット順に正しくソートされないという問題に直面した経験が語られています。Windows PC、Google Drive、KDEのDolphinなど、さまざまな環境で試した結果、ファイル名に含まれる数字の解釈の違いにより、期待どおりの順序にならないことが判明しました。 スミス: 著者は、ファイル名に日付と時刻を含めていたのですが、一部のシステムでは、ファイル名中の数字を数値として解釈するため、「file-10.txt」が「file-9.txt」よりも前に来てしまうという現象が発生しました。これは、従来のアルファベット順のソートとは異なる動作であり、著者は、コンピュータがユーザーの意図を推測しようとするのではなく、指示どおりに動作することを望んでいます。 スミス: ファイルマネージャーとは、コンピューター上のファイルを整理・管理するためのソフトウェアのことです。ファイル名には一定の規則性を持たせることで、整理しやすくすることができますね。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティでは、この件についてどのような意見が出ているでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: あるユーザーは、Microsoft、Google、KDEのソート順に同意し、「10」が「9」よりも前に来ることを望む状況の方がはるかに一般的だと指摘しています。また、デスクトップ環境では、このソートを「アルファベット順」ではなく「名前順」と表示しており、厳密には嘘をついていないという意見もあります。別のユーザーは、この問題はラベルの問題であり、「アルファベット順」ではなく「英数字順」と表示するべきだと述べています。 スミス: 次のニュースです。「The AI coding trap」 スミス: この記事では、AIを活用したコーディングにおける落とし穴について議論されています。AIコーディングエージェントは、コードを非常に迅速に生成できますが、複雑なシステムにおいては、人間のレビュー、テスト、統合が依然として必要です。AIが生成したコードを理解し、既存の機能が損なわれていないかを確認し、ドキュメントを作成するなどの作業は、依然として人間のエンジニアが担当する必要があります。 スミス: 記事では、AIが「楽しくて簡単な作業」を高速で処理する一方で、エンジニアは「感謝されない作業」に多くの時間を費やしやすいという状況を「テックリードのジレンマ」として説明しています。解決策として、チームの成長とデリバリーのバランスを取るためのチームプラクティスを導入し、エンジニアが能力の限界に挑戦できるような環境を作ることが提案されています。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティでは、AIコーディングについてどんな意見があるのでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは、AIが生成したコードを深く理解することが重要だと指摘しています。ソフトウェアエンジニアの主な仕事はコードを生成することではなく、機能するソフトウェアシステムを構築することであり、そのためにはコードの動作に関する「メンタルモデル」を構築する必要があるとのことです。また、別のユーザーは、AIコーディングによってプロンプトを書く時間が増え、実際にコードを書く時間が減るという経験を述べています。AIが生成したコードに間違いがあった場合、手動で修正するよりも時間がかかる場合もあるようです。 スミス: 次のニュースです。「Scm2wasm: A Scheme to WASM compiler in 600 lines of C, making use of WASM GC」 スミス: このニュースは、Schemeというプログラミング言語をWASM(WebAssembly)にコンパイルするコンパイラ「Scm2wasm」に関するものです。このコンパイラは、わずか600行のC言語で記述されており、WASMのガベージコレクション(GC)機能を利用しています。ガベージコレクションとは、プログラムが使用しなくなったメモリー領域を自動的に解放する機能のことです。これにより、プログラマはメモリー管理の負担を軽減することができます。 スミス: WASMは、Webブラウザ上で高速に動作するバイナリコード形式であり、C、C++、Rustなどの言語で記述されたプログラムをWeb上で実行するために使用されます。Scm2wasmのようなコンパイラを使用することで、Schemeで記述されたプログラムもWeb上で実行できるようになります。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティでは、このプロジェクトについてどのようなコメントがあるでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: あるユーザーは、自身が作成したWASM-GCを使用した最小限のOOPランタイムや、WASMで記述されたForth処理系、そしてツイートに収まるWASMコンパイラを紹介しています。また、別のユーザーは、SchemeからWASMへのコンパイラであるGuile Hootを紹介しています。さらに、コンパイルされたものをインタープリターとして使用できるかという質問も寄せられています。 スミス: 最後のニュースです。「The Weird Concept of Branchless Programming」 スミス: この記事では、「分岐なしプログラミング」という概念について解説されています。現代のCPUは、分岐予測という機能を使って処理を高速化していますが、予測が外れるとペナルティが発生します。分岐なしプログラミングは、条件分岐を算術演算やビット演算に置き換えることで、このペナルティを回避するテクニックです。 スミス: 記事では、abs(x)、clamp(x, min, max)、partition()という3つの例を挙げて、分岐ありのコードと分岐なしのコードを比較しています。分岐予測がうまく機能するabs()やclamp()では、速度の差はほとんどありませんが、分岐予測が難しいpartition()では、分岐なしのコードの方が高速になることが示されています。ただし、分岐なしプログラミングはコードの可読性を損なう可能性があるため、注意が必要です。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティでは、この「分岐なしプログラミング」についてどんな意見が出ているでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: あるユーザーは、最近のコンパイラは条件演算子を分岐命令なしでコンパイルできることを指摘し、分岐ありとなしの実装を比較する際には、コンパイラの出力に実際に分岐命令が存在するかどうかを確認する必要があると述べています。また、別のユーザーは、分岐予測が難しいCRCチェックサムの計算では、分岐なしプログラミングが非常に有効であると述べています。さらに、可読性を考慮すると、常に分岐なしプログラミングを採用するべきではないという意見もあります。 スミス: さて、本日のハッカーボイスでは、Privacy Badgerによるオンラインプライバシー保護、アルファベット順ソートの意外な落とし穴、AIコーディングの可能性と課題、Scheme to WASMコンパイラ、そして分岐なしプログラミングという、多岐にわたる話題をお届けしました。 スミス: 今回の内容が、あなたの技術的好奇心を刺激し、日々の開発やインターネット利用に新たな視点をもたらすきっかけになれば幸いです。もしかしたら、今日からあなたのブラウザにPrivacy Badgerが加わるかもしれませんね! スミス: ではまた次回。2025年9月29日のハッカーボイスでした。