Podcast Episode 238
Episode Transcript
スミス: こんにちは!ハッカーボイスのお時間です。今日は2025年11月3日です。ハッカーニュースの注目トピックを、わかりやすく、面白く紹介します。今日の話題はこちらです。 スミス: 一つ目のニュースは「1900年のパリには動く歩道があり、トーマス・エジソンの映画がそれを捉えていた」。二つ目のニュースは「FreeBSDを使ってセルフホスティングを再び楽しむ」。三つ目のニュースは「米当局に拘束されたとされるJabber Zeusのコーダー「MrICQ」」。四つ目のニュースは「Lisp:その過去と未来に関するメモ(1980年)」。五つ目のニュースは「モデル検査器でAWSの停止競争状態を再現する」です。 スミス: なぜ1900年のパリに動く歩道があったのでしょう? FreeBSDを使うと、なぜセルフホスティングが再び楽しくなるのでしょう? 今日のハッカーボイスでは、これらの疑問を解き明かし、テクノロジーの深層に迫ります。それでは、最初のニュースから見ていきましょう! スミス: 最初のニュースです。「1900年のパリには動く歩道があり、トーマス・エジソンの映画がそれを捉えていた」。 スミス: 1900年のパリ万博には、なんと動く歩道があったんですね。空港や駅にあるような現代的なもので、当時としては画期的な発明だったようです。トーマス・エジソンが撮影した映像には、人々が楽しそうに動く歩道に乗る様子が記録されています。この動く歩道は3つのプラットフォームで構成され、それぞれ速度が異なっていました。一番速いプラットフォームは約時速9キロで移動したそうです。現代の公共交通機関にも応用できるのではないか、という意見も出ています。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: はい、ハッカーニュースでは、このニュースに対して様々な意見が出ています。あるユーザーは「映像に映っている子供が面白い。カメラの存在を認識してアピールしている」とコメントしています。また、別のユーザーは「ハインラインのSF小説『道路は転がる』を思い出した」と述べています。この小説には、速度の異なるベルトコンベア式の道路が登場するそうです。さらに、「現代の動く歩道は、ただ通路に置かれているように見えるのが残念だ」という意見もありました。 スミス: 昔の技術が、現代にも通じるアイデアの宝庫であることがよくわかりますね。次のニュースです。 スミス: 次のニュースです。「FreeBSDを使ってセルフホスティングを再び楽しむ」。 スミス: この記事では、著者が技術との関係を見直すためにFreeBSDを使い始めた経緯が語られています。以前は技術に縛られているように感じていたそうですが、FreeBSDのシンプルさと優れたドキュメントに触れ、再び学ぶ楽しさを感じているようです。BastilleBSDやvm-bhyveといったツールを使って、コンテナや仮想マシンを構築し、自分に合った環境を構築しているとのことです。FreeBSDのコミュニティも協力的で、質問をすると親切な回答が得られるそうです。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティの反応はどうでしょうか? ジョシュア: はい、FreeBSDに関するコメントも盛り上がっています。あるユーザーは、TrueNASからFreeBSDに移行した経験を共有し、GUI管理ツールのWebminやコンテナ管理ツールのBastilleBSDの使いやすさを評価しています。別のユーザーは、OpenBSDをルーターやDNSサーバーとして使用している経験を紹介し、Linuxと比較して設定の容易さを強調しています。また、FreeBSDのスケジューラが、ARMアーキテクチャのbig.LITTLE構成に最適化されていないという指摘もありました。しかし全体的には、FreeBSDのシンプルさ、安定性、そしてコミュニティのサポートを評価する声が多く見られました。 スミス: セルフホスティングは、技術を深く理解する良い機会になりますよね。それでは、次のニュースです。 スミス: 次のニュースです。「米当局に拘束されたとされるJabber Zeusのコーダー「MrICQ」」。 スミス: 2012年に米国の企業から数千万ドルを盗むためにハッキンググループと共謀したとして起訴されたウクライナの男が、イタリアで逮捕され、現在米国で拘留されているというニュースです。この男は、オンラインハンドル「MrICQ」として知られていました。彼は、ZeuSというマルウェアのカスタムバージョンを使用し、銀行のログイン情報を盗み、ワンタイムパスコードが入力されるたびにグループにインスタントメッセージを送信するサイバー犯罪グループの開発者でした。このグループは主に中小企業を標的にしていました。 スミス: ハッカーニュースのコメントを見てみましょう。ジョシュアさん、何か注目すべき点はありますか? ジョシュア: はい、このニュースに対するコメントは多くはありませんが、注目すべき点があります。あるユーザーは、記事から引用して「Jabber Zeusという名前は、彼らが使用したマルウェア、ZeuSバンキングトロジャンに由来する」と指摘しています。このマルウェアは、被害者が金融機関のウェブサイトでワンタイムパスコードを入力するたびに、ハッカーグループにJabberインスタントメッセージを送信する仕組みだったようです。この手口は、当時としては非常に高度なものでした。 スミス: サイバー犯罪の手口は日々進化していますが、過去の事件から学ぶことは多いですね。次のニュースです。 スミス: 次のニュースです。「Lisp:その過去と未来に関するメモ(1980年)」。 スミス: Lispは、人工知能研究で広く使われたプログラミング言語です。1980年に書かれたこの記事では、Lispの設計思想や将来の展望について議論されています。Lispは、他のプログラミング言語に対するメタ言語としての役割を果たすだろうと予測しています。また、プログラムの正しさを数学的に証明する試みについても触れています。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティでは、この記事についてどのような意見が出ているでしょうか? ジョシュア: この記事に対するコメントは、Lispというプログラミング言語そのものに関する議論が多いようです。あるユーザーは、「Rustの代わりにClojureを学ぶべきではないか」と提起しています。Clojureは、Rustと同じ問題をよりシンプルに解決できると考えているようです。また、別のユーザーは、「Lispは手続き型言語よりも習得が難しいため、人気が出なかったのではないか」と分析しています。一方で、「Common Lispは手続き型と関数型の両方をサポートしている」という指摘もありました。 スミス: Lispは、今でも多くのプログラミング言語に影響を与えている、非常に重要な言語ですね。それでは、最後のニュースです。 スミス: 最後のニュースです。「モデル検査器でAWSの停止競争状態を再現する」。 スミス: この記事では、最近発生したAWSの障害の原因となった競合状態を、モデル検査器を使って再現する試みが紹介されています。モデル検査器とは、システムの設計を検証するためのツールです。AWSの障害は、DynamoDBの自動DNS管理システムにおける欠陥が原因でした。DNSプランナーとDNSエナクターというコンポーネントが連携して動作するのですが、その過程で競合状態が発生し、DNSエントリが削除されてしまったとのことです。この記事では、Spinというモデル検査器を使って、この競合状態を再現しています。 スミス: ハッカーニュースのコメントでは、どのような点が議論されているでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: はい、ハッカーニュースでは、実世界のシステムにおける時間的制約と、それが競合状態を引き起こす可能性について議論されています。あるユーザーは、「実際のシステムは、形式手法で使用される「純粋な」バージョンから逸脱する必要があることが多い」と指摘しています。たとえば、トランザクションログの保持期間や、行が削除されるまでの期間などがそうです。また、別のユーザーは、「AWSの内部分析のために、TLA+を推進している人物が詳細なモデルを作成しているだろう」と推測しています。TLA+は、Leslie Lamportによって開発された形式仕様記述言語です。 スミス: モデル検査器は、複雑なシステムを理解し、潜在的な問題を早期に発見するための強力なツールですね。さて、本日のハッカーボイスは以上となります。 スミス: 今日は、「1900年のパリには動く歩道があり、トーマス・エジソンの映画がそれを捉えていた」、「FreeBSDを使ってセルフホスティングを再び楽しむ」、「米当局に拘束されたとされるJabber Zeusのコーダー「MrICQ」」、「Lisp:その過去と未来に関するメモ(1980年)」、そして「モデル検査器でAWSの停止競争状態を再現する」という5つのニュースをお届けしました。 スミス: 次回のハッカーボイスでは、どんな興味深いトピックが飛び出すでしょうか。それではまた次回。2025年11月3日のハッカーボイスでした。
