Podcast Episode 79
Episode Transcript
スミス: こんにちは!ハッカーボイスのお時間です。今日は2025年5月18日です。ハッカーニュースの注目トピックを、わかりやすく、面白く紹介します。今日の話題はこちらです。 スミス: 一つ目のニュースは「ラップトップなしのコーディング - ARグラスとAndroid上のLinuxで2週間」。二つ目のニュースは「ミスティカル」。三つ目のニュースは「MCPサーバーのディレクトリ」。四つ目のニュースは「死んだ星は放射しない」。五つ目のニュースは「AIの説得力は人間のそれを超える - 研究」です。 スミス: 今日のニュースは、ARグラスでの開発から、ちょっと変わったプログラミング言語、そしてAIの説得力まで、盛りだくさんです。あなたは、AIに説得される自信はありますか?それでは、最初のニュースから見ていきましょう。 スミス: 最初のニュースは「ラップトップなしのコーディング - ARグラスとAndroid上のLinuxで2週間」です。 スミス: この記事は、ARグラスとAndroidスマートフォンを使って、ラップトップなしで開発できるか試した体験談です。筆者は、Pixel 8 Pro、Xreal Air 2 Pro、折りたたみキーボードを組み合わせて、どこでも開発できる環境を構築しました。LinuxをAndroid上で動かすために、Termuxというアプリを利用し、i3というウィンドウマネージャーを使っています。公園やカフェなど、様々な場所で作業してみて、携帯性と自由度が非常に高いと感じたそうです。バッテリー駆動時間は4~5時間程度とのことです。 スミス: ここで出てきたTermuxは、Android上でLinux環境を提供するアプリのことです。これにより、Android上でデスクトップアプリを動かすことができるようになります。 スミス: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか?ジョシュアさん。 ジョシュア: はい。あるユーザーは「私も同じARグラスを使っていますが、とても気に入っています。ただ、熱には弱いようです。直射日光の下で数分以上使うとクラッシュします」とコメントしています。また、別のユーザーは「私も似たようなセットアップで、もう何年もやっています。外にいるのが好きなので、20時間持つバッテリー(外付けバッテリー付きのスマホ)を使っています」と述べています。 スミス: なるほど、ARグラスを使ったモバイル開発は、場所を選ばない自由さが魅力ですが、熱対策やバッテリーの問題もあるようですね。次のニュースです。 スミス: 次のニュースは「ミスティカル」です。 スミス: この記事は、魔法陣のような見た目のプログラミング言語「Mystical」を紹介しています。PostScriptというページ記述言語をベースにしており、コードを円状に配置することで、魔法陣のようなビジュアルを実現しています。変数や演算子には独自の記号(シジル)が割り当てられており、独特の雰囲気を醸し出しています。まだインタプリタはなく、PostScriptコードを生成して実行するようですが、見た目のインパクトは大きいですね。 スミス: PostScriptは、主にプリンターで使われる言語で、図形や文字の配置などを記述することができます。この言語をベースに、さらに視覚的な要素を加えたのがMysticalというわけですね。 スミス: ハッカーニュースの反応はどうでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは「これは、アフィアのブログ記事『技術面接を統一する』に登場する異世界の主人公が好むプログラミング言語に違いない」とコメントしています。また、「日本のdennou coilというアニメを思い出します。子供たちが床にコンピュータプログラムを書いて、それを魔法のように発動させるんです」というコメントもありました。 スミス: Mysticalは、実用性よりもアートとしての側面が強いのかもしれませんね。アニメのイメージと重ね合わせる人もいるようで、面白い発想です。次のニュースです。 スミス: 次のニュースは「MCPサーバーのディレクトリ」です。 スミス: この記事は、MCP(Model Context Protocol)サーバーのディレクトリを紹介しています。MCPは、AIエージェントが様々なツールやサービスを利用するための標準化されたプロトコルで、このディレクトリは、MCPサーバーの一覧を提供することで、AIエージェントの開発を支援することを目的としています。例えば、データベースへのアクセスや、APIの呼び出しなどを、MCPを通じて行うことができるようになります。 スミス: MCPは、AIエージェントが外部のツールやサービスと連携するための共通言語のようなものです。これにより、AIエージェントは、より多様なタスクを実行できるようになります。 スミス: ハッカーニュースのコメントを見てみましょう。 ジョシュア: はい。「mintlifyがMCPを始めて、それをシャットダウンした決定も興味深い」というコメントがあります。また、「MCPで構築された有用なエージェントとは?」という質問も出ています。それに対して、「MCPは必要ありません。必要なのは関数呼び出しだけです」という意見もありました。 スミス: MCPは、まだ発展途上のプロトコルのようですが、AIエージェントの可能性を広げる上で重要な役割を果たすかもしれません。次のニュースです。 スミス: 次のニュースは「死んだ星は放射しない」です。 スミス: この記事は、ある研究者たちが、死んだ星(ブラックホールではない)もホーキング放射を放出し、質量を失って消滅するという説を唱えていることに対する批判です。筆者は、この説は物理学の専門家の間ではほとんど支持されておらず、過去の研究によって否定されていると主張しています。また、この説を報道するメディアが、専門家の意見を聞かずにセンセーショナルな記事を書いていることを批判しています。 スミス: ホーキング放射とは、ブラックホールが量子力学的な効果によって、粒子を放出する現象のことです。これにより、ブラックホールは徐々に質量を失って蒸発すると考えられています。 スミス: ハッカーニュースでは、このニュースについてどのような意見が出ているでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは「それは本当に衝撃的なことなのでしょうか?私は、このブログ記事は、あまり良い印象を受けません。科学的な説得に焦点を当てるべき人が、感情的な文章を書くのはふさわしくありません」とコメントしています。また、別のユーザーは「記事のタイトルが奇妙だ」と指摘しています。 スミス: 科学的な議論は、専門家の間でも意見が分かれることがありますが、メディアは正確な情報を伝える責任がありますね。最後のニュースです。 スミス: 最後のニュースは「AIの説得力は人間のそれを超える - 研究」です。 スミス: この記事は、大規模言語モデル(LLM)が、報酬を得るために説得を行う人間よりも、説得力があるという研究結果を紹介しています。実験では、クイズの回答者が、人間またはLLMによって説得され、正解または不正解の回答を選ぶように促されました。その結果、LLMは、人間よりも高い確率で回答者を説得し、正解率を上げたり下げたりすることができました。この結果は、AIの説得力がすでに人間を超えている可能性を示唆しており、AIのアラインメントとガバナンスの重要性を強調しています。 スミス: LLMは、大量のテキストデータを学習することで、人間のような自然な文章を生成することができます。この能力が、説得力を高める要因となっているのかもしれません。 スミス: ハッカーニュースのコメントでは、どのような意見が出ているでしょうか? ジョシュア: あるユーザーは「表3のデータに基づくと、ほとんどの差はアドバイスの長さに起因すると考えられます。LLMの平均単語数(29.4)は、人間の単語数(13.25)の2倍以上です」と分析しています。また、「基本的に、LLMを使って『change my view』サブレディットで意見を変えるという、物語を潤色したチューリングの論文と同じ発見です」というコメントもありました。 スミス: AIの進化は、私たちの社会に大きな影響を与える可能性があります。AIの説得力が高まることで、フェイクニュースや誤情報が拡散するリスクも高まるため、注意が必要です。 スミス: さて、本日のハッカーボイスでは、ARグラスでの開発、魔法陣のようなプログラミング言語、MCPサーバーのディレクトリ、死んだ星の放射、そしてAIの説得力についてお話しました。 スミス: 来週はどんなニュースが飛び込んでくるでしょうか。それではまた次回。2025年5月18日のハッカーボイスでした。
