Podcast Episode 85
Episode Transcript
スミス: こんにちは!ハッカーボイスのお時間です。今日は2025年5月25日です。ハッカーニュースの注目トピックを、わかりやすく、面白く紹介します。今日の話題はこちらです。 スミス: 一つ目のニュースは「車輪の再発明」。二つ目のニュースは「最後の0day Jailbreak、Tachy0n」。三つ目のニュースは「o3を使ってLinux SMB実装のリモートゼロデイを発見」。四つ目のニュースは「もっと科学に資金を」。五つ目のニュースは「荒れ地のロードウォーのロジスティクス」です。 スミス: 今日のニュースは、あなたが日々の業務で直面するかもしれない問題から、未来のテクノロジーの方向性まで、多岐にわたります。それでは、最初のニュースから見ていきましょう! スミス: 最初のニュースです。「Reinvent the Wheel(車輪の再発明)」です。 スミス: この記事では、ソフトウェア開発における「車輪の再発明」について議論されています。一般的には、既存のものを使い回すべきだと言われますが、この記事では、あえて車輪を再発明することで、より深く理解し、新たな発見があるかもしれないと主張しています。たとえば、文字列処理やパースのライブラリを自分で実装してみることで、既存のライブラリのトレードオフや限界が見えてくるかもしれません。また、独自の解決策が、既存のものよりも特定のニーズに適している可能性もあります。 ジョシュア: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか。 ジョシュア: あるユーザーは、特定のニッチな分野で車輪の再発明を行った経験を語っています。既存の技術に満足せず、独自の解決策を追求した結果、非常に優れた成果が得られたそうです。また、別のユーザーは、不要な依存関係を避けるために車輪の再発明を行うべきだと主張しています。ライブラリは多くの異なるシナリオに対応するために肥大化していることがあり、自分のユースケースに特化したシンプルな実装の方が効率的な場合があるからです。 スミス: 次のニュースです。「Tachy0n: The Last 0day Jailbreak(Tachy0n: 最後の0day Jailbreak)」です。 スミス: この記事は、iOS 13.0から13.5に影響を与えた、Tachy0nと呼ばれる古いジェイルブレイクエクスプロイトについて解説しています。このエクスプロイトは、当時最新のiOSバージョンに影響を与えた0day(ゼロデイ)として公開され、Appleが1週間後にこのバグに対するパッチをリリースするほど重要なものでした。興味深いことに、このエクスプロイトは、実際には筆者とその友人によって、0dayとして公開される前に1day(ワンデイ)として利用されていたそうです。このバグは、Appleが過去に修正したはずの脆弱性が、iOS 12.4で再発したことに気づいたジェイルブレイク作者によって発見されました。彼は、Appleが回帰テスト(以前に修正されたバグが再発していないかを確認するテスト)を十分に行っていないことを示唆しています。 ジョシュア: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか。 ジョシュア: あるユーザーは、Appleがジェイルブレイクに対して100万ドルを支払うようになったという噂に言及し、これは自由市場における価格の下限であると述べています。別のユーザーは、Appleがデバイスをroot化する方法をすべて封じ込めることで、ジェイルブレイク開発者によって無償で発見された脆弱性を修正するという、素晴らしい戦略を採用していると指摘しています。 スミス: 次のニュースです。「I used o3 to find a remote zeroday in the Linux SMB implementation(o3を使ってLinux SMB実装のリモートゼロデイを発見)」です。 スミス: この記事では、著者がOpenAIのo3モデルを使用してLinuxカーネルのSMB実装にリモートゼロデイ脆弱性CVE-2025-37899を発見した経緯が説明されています。ksmbdは、ネットワーク経由でファイルを共有するためにカーネル空間にSMB3プロトコルを実装するLinuxカーネルサーバーです。脆弱性はSMB「ログオフ」コマンドのハンドラーのuse-after-freeに存在します。この脆弱性を理解するには、サーバーへの同時接続、および特定の状況下でそれらがさまざまなオブジェクトを共有する方法について推論する必要があります。LLM(大規模言語モデル)によって発見された同様の脆弱性に関する公の議論は初めてであると考えられています。 ジョシュア: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか。 ジョシュア: あるユーザーは、著者によるプロジェクト構成の実践、特にシステムプロンプト、背景情報、補助的な指示のために個別のpromptファイルを作成し、それを「llm」で実行することに有用性を見出しています。別のユーザーは、記事で引用されているシグナル対ノイズ比が約1:50であることに言及しています。著者はコードベースに精通しているため、ノイズからシグナルをトリアージすることができます。この部分を自動化することが、今後の大きな成果につながるだろうと述べています。 スミス: 次のニュースです。「Please Fund More Science (もっと科学に資金を)」です。 スミス: この記事では、COVID-19パンデミックからの脱却には、効果的なワクチン、治療法、または優れた検査・追跡体制が必要であると述べられています。著者は、政府が研究開発にもっと資金を投入することを望んでいますが、現状では、民間セクターや慈善活動が政府の役割を代替するしかないと考えています。科学者たちは、この危機から私たちを救い出すことができる存在であり、彼らに必要なのは資金と人脈です。投資家や寄付者は、パンデミックに対処するための科学的な取り組みに、焦点と資金をシフトすることを検討すべきです。また、将来のパンデミックに備えるためにも、新たなウイルスに対する防御策を迅速に開発する必要があります。 ジョシュア: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか。 ジョシュア: あるユーザーは、テクノロジーエリートたちが科学研究費を削減しようとする政府に屈していることを指摘し、皮肉を込めてこの記事にコメントしています。また別のユーザーは、科学研究への資金提供には、長寿、防衛、経済成長、技術革新、災害からの回復力、雇用創出、科学技術の進歩、環境問題への対処、国家の主権維持など、多くの正当な理由があると主張しています。 スミス: 次のニュースです。「The Logistics of Road War in the Wasteland(荒れ地のロードウォーのロジスティクス)」です。 スミス: この記事では、マッドマックスのような終末後の世界における車両戦のロジスティクスについて考察されています。映画に登場する「ウォー・リグ」と呼ばれる大型車両や、改造された自動車、バイクなどが、どのように資源を巡る戦いを繰り広げているのかを分析しています。記事では、これらの設定における戦争モデルの問題点を指摘し、より現実的な代替案を提示することで、現代の軍事ロジスティクスについても考察しています。 ジョシュア: ハッカーニュースのコミュニティではどうでしょうか。 ジョシュア: 記事の最初のコメントにもあるように、あるユーザーは、ガソリンは誰が精製しているのかという疑問を呈しています。また、別のユーザーは、電気こそが、終末後の世界であろうとなかろうと、技術的な自律性を可能にする唯一の技術であると主張しています。農村部の住民は、オンサイトでの電力生成によって、住宅および農業エネルギー消費のすべてをサポートできるはずだと述べています。 スミス: さて、本日のハッカーボイスでは、 「車輪の再発明」 「最後の0day Jailbreak、Tachy0n」 「o3を使ってLinux SMB実装のリモートゼロデイを発見」 「もっと科学に資金を」 「荒れ地のロードウォーのロジスティクス」 という5つのニュースをお届けしました。 スミス: 次回のハッカーボイスでは、どんなテクノロジーの話題が飛び出すでしょうか? ではまた次回。2025年5月25日のハッカーボイスでした。
